Rolex
Ref. 15200 with Hermes Strap
Ref. 15200 with Hermes Strap
現行の「デイトナどやっ」の世界観とも、ヴィンテージの「アガリのポールニューマン」の世界観とも違う、良心を持つ者のためのサンクチュアリが90年代(特に初期)のRolexには存在します。
当時のRolexは、デザインが現行スタイリッシュ路線に切り替わる時期にあたります。そのためデザインにおいてはいわゆるヴィンテージらしいディテールが少しずつ失われていく一方で、内部の機械は現在でも通用する実用時計のベストプラクティスを抑えたものが搭載されている、commmodity的にはもっとも心穏やかに向き合える個体が揃っている時期にあたります。
この一本はOyster Perpetual Date Ref. 15200、1990年に香港で販売された個体です。Oyster Perpetualと言えば当時も今もRolexの中で一番普通のモデルですが、当時のもの現行より小ぶりな34mmのサイズ感に驚くほど過不足のないディテールで、『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』が具現化したって感じがとてもあります。calvinisimのもっとも純粋なexpressionのひとつとも言えますね。
文字盤はトリチウムでラグの横穴付き。ヴィンテージ好きの人が絶対に許容できないラインのギリギリ一歩手前なので、なんか逆にあんま馬鹿にはされません。「5桁はな…あれでもトリチウムに横穴付き、なんだお分かりなんですね。いや結局これくらいが気楽に着けられて平和ですよ」みたいな。
コンディションはもう抜群、しかもギャランティは当然として、当時の付属品が全てついています。ボロいけどレアいから良いみたいな世界観とは違うので、最低限のコンディションを求めたいのは当然ですが、さすがにここまで条件の揃った個体はかなり珍しいですね。
あとおまけにHermesのレザーストラップをつけておきます。新品ではありませんが、ほぼ気にしなくていいくらい状態はいいです。
*こちらの商品に限っては、都内で実物をご覧いただいた上でご検討いただくことが可能です。ご興味のある場合、InstagramのDM等でご連絡ください。